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ラックスマン(LUXMAN):L-507uX

大いなる一歩へ、確信のプログレス―。
セパレートに比肩する性能をワンボディに凝縮する―。
L-507uXはプリメインアンプのその理想へのジャイアント・ステップです。
初代L-507sの登場以来16年の歴史とXシリーズの成果を融合し、確信を持ってL-507uXへと進化させました。
改良を積み重ねてきた高音質負帰還回路ODNF Ver.3.0。
Xシリーズの特長である電子制御アッテネーターLECUA。
それらの搭載を前提に筐体と内部配置を完全刷新し、最適化された信号経路が、クリアネスと解像感を新たな次元へ導きました。
AB級アンプの持ち味であるキレとパワーもさらにハイレベルになったL-507uX。
かつてない領域に踏み込んだ再現性を手に、新たなラックスマンの世界観を体現します。

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主な特徴

高純度な音量調節機構、電子制御アッテネーターLECUA

ODNF回路概念図

リスニングのスタイルやシチュエーションに合わせた音量調節機能は、プリアンプセクションの重要な役割です。しかし従来の可変抵抗器を用いた摺動型ボリュームには、左右のレベル偏差、音量位置による音質の変化などの問題がありました。L-507uXは電子制御式固定抵抗切替型アッテネーターLECUA(LUXMAN Electric Controlled Ultimate Attenuator)を搭載することで、それらの問題を大きく改善し、より高い精度と鮮度で音量を制御、ダイナミックレンジやS/Nも大きく向上しました。リモコンからの操作にも連動しながら直感的な操作性を維持し、ノブを回転させる際の手応えや操作フィーリングは摺動型ボリュームを踏襲。操作する喜びは健在です。


音楽の歪成分のみをフィードバックする、ODNF Ver.3.0

L-507uxパワーアンプブロック

出力信号の歪み成分のみをフィードバックさせるラックスマン独自の負帰還回路ODNF(Only Distortion Negative Feedback)。初期スルーレートの速さと超広帯域、低歪が特長です。L-507uXが採用する最新版のVer.3.0は、誤差検出用差動回路の入力段をパラレル化することで、歪率やS/Nをさらに改善しました。また出力段は今回新たに3パラレル・プッシュプル構成を採用し、110W+110W(8Ω)、220W+220W(4Ω)の完全にリニアとなるパワーを獲得。あらゆる特性のスピーカーを力強くドライブします。


高い慣性力の大容量電源部と駆動力を高めるパラレル・スピーカーリレー

大容量パーツによる電源ブロック

信号や様々な負荷の変動に遅れなく追随するために、電源トランスにはレギュレーションの高いEIタイプを採用。10,000μF×4本の大容量ブロックコンデンサーとの組み合わせで、ハイイナーシャ(高慣性)電源を構成しています。このゆとりある電源部が瞬発力と安定感を支え、さらにその駆動力を損失なく送り出すために、スピーカーの出力回路には低抵抗の大容量リレーをパラレル接続で使用。ダンピングファクターを向上させました。


内部構造を刷新して完全に最適化された配線経路

ラウンド配線パターン基板

フルモデルチェンジに伴い、内部構造も一新。回路やパーツの配置を見直し、最も合理的で最も短い配線経路となる、ビーライン・コンストラクションを実現しました。また、基板上の配線経路が滑らかな曲線を描く、ラックスマン伝統のラウンド配線パターン基板もポイント。この細やかな工夫によって、信号はストレス無くスムーズに伝送され、ナチュラルな音質を保ちます。


本格的なアナログレコード再生にも対応するフォノイコライザーアンプ

ラックスマンのプリメインアンプにおける思想を明確に表すひとつが、高品質なMM/MC対応フォノイコライザーアンプ回路の内蔵です。フォノイコライザーアンプを別途に用意することなく、本格的なアナログレコード再生を楽しめます。またモノラルモードスイッチや、不要な超低音の処理を行うサブソニック機能も搭載しています。

音を磨き上げるために選び抜かれたカスタムパーツ

優れたオーディオ機器は優れた設計だけでは成り立ちません。音質重視のパーツで組み上げることも必要条件です。もちろんその条件を満たすL-507uXには、プリアンプのフラグシップC-1000fにも採用されている、セパレーションの良さとクロストークの少なさが特長のセレクタースイッチICや、スイッチングノイズが少なく直流電圧への変換効率の高い、ショットキーバリア・ダイオードを搭載。内部配線材は、芯線に非メッキ処理を施して自然な伝送を実現した、独自のOFCワイヤーを採用。その全てがL-507uXの音を作り、磨き上げているのです。

プリ・パワーのセパレートスイッチによる柔軟な拡張性

セパレートスイッチ

ラックスマンのプリメインアンプは、単体で完結すると同時に拡張にも柔軟に対応します。セパレートスイッチによってプリとパワーの回路ブロックを分離。パワーアンプを追加してのバイアンプ駆動や、単体プリアンプの接続によるグレードアップなどが可能です。またサラウンドシステムを構築している場合は、そのフロントスピーカー用のパワーアンプとしてL-507uXを組み込むこともでき、ステレオとサラウンドのシステムを合理的に融合できます。


ベンチレーションを強化したトップパネルをまとう新スタンダードサイズ筐体

ヘアライン・トップパネル

筐体はラックスマンの新たなスタンダードサイズである幅440mmに合わせて完全新設計。ラックスマンのプリメインアンプの象徴と言えるアナログメーターを継承しつつ、操作ノブのひとつひとつまでがリファインされています。頑強なトップパネルに施されているのは美しいヘアライン仕上げ。またトップパネルは開口部を広げて通気性を向上することで放熱効果を高め、より安定した動作を実現しています。


より使いやすいレイアウトを実現した入出力端子

入出力端子群

RCA入出力端子は、大型のプラグを搭載した高品質ケーブルも使用可能な、余裕ある18mmピッチで配置。多様なケーブルへの対応と接続のしやすさを両立しました。スピーカー端子は、内部構造の全面的な刷新に伴い、LRチャンネルやAB系統が完全に均等な配線距離となる横一列のインラインレイアウトを採用。オリジナルの大型スピーカー端子は、極太スピーカーケーブルの使用や、Yラグ、バナナ端子にも対応します。


徹底したアース処理を実現するループレスシャーシ

オーディオ回路においてアースの処理は音質に少なからぬ影響を与えます。L-507uXは筐体のアースがループを構成しないように巧みに処理された、独立コンストラクションのループレスシャーシを採用。シャーシ上の迷走電流によるアースインピーダンスの上昇や磁界の発生など、音声信号に悪影響を及ぼす可能性のある要因を、徹底的に抑え込んでいます。

リファレンスクオリティの電源ケーブルとアルミ製リモコン

標準電源ケーブルJPA-10000

ケーブルの確実な保持とグレードアップを可能にした着脱式ACインレットは、金メッキを施したハイグレード仕様です。標準で付属する電源ケーブルJPA-10000はラックスマンのリファレンスタイプ。ノンツイスト構造によって聴感上のうねりを解消し、伸びやかな音質を提供します。また、高級感溢れるアルミ製リモコンはフロントパネルにある全ての機能と、対応するCDプレーヤーの主要な操作が可能です。
※対応CDプレーヤー:D-08、D-06、D-05(2012年9月現在)


主な仕様

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連続実効出力 110W+110W(8Ω)、220W+220W(4Ω)
入力感度 / 入力インピーダンス PHONO(MM): 2.5mV / 47kΩ

PHONO(MC): 0.3mV / 100Ω
LINE : 180mV / 47kΩ

MAIN-IN :1.05V / 47kΩ
出力電圧 REC OUT : 180mV、PRE OUT : 1V
周波数特性 PHONO : 20Hz?20kHz(±0.5dB)
  LINE : 20Hz?100kHz(+0、‐3.0dB)
全高調波歪率 0.005%以下(8Ω、1kHz)
0.04%以下(8Ω、20Hz?20kHz)
S/N比(IHF‐A) PHONO(MM): 91dB以上、PHONO(MC): 75dB以上
LINE : 105dB以上
増幅回路 ODNF3.0
出力構成 バイポーラ・3パラレルプッシュプル
電源トランス EI型560VA
ダンピングファクター 205
トーンコントロール最大変化量 BASS : ±8dB at 100Hz
TREBLE : ±8dB at 10kHz
電源電圧 AC100V(50 / 60Hz)
消費電力 300W(電気用品安全法の規定による)
86W(無信号時)、0.4W(スタンバイ時)
外形寸法 440(幅)×177(高さ)×454(奥行き)mm
奥行きは前面ノブ20mm、背面端子27mmを含む
重量 23.9kg(本体)
付属品 リモコン(RA-17)、
電源ケーブル(JPA-10000 : 極性マーク付)
スピーカ端子
対応Yラグ端子寸法
a部分幅 : 15mm以下

b部分幅 : 8mm以上

Yラグ端子の形状によっては
装着できない場合があります。
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